ポルトガルが万博「ナショナルデー」 民謡「ファド」披露など
ポルトガルが5月5日、大阪・関西万博会場で「ナショナルデー」の式典とイベントを行った。
ポルトガル館と日本館の相互訪問の様子
万博の参加国が日替わりで自国の文化をアピールする「ナショナルデー」。EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」で行われた式典では、ポルトガルの文化大臣ロドリゲス・ダリアさんが「パビリオンの展示は、ポルトガルにとって将来を見据えた重要な機会であり、私たちの独自性を示すとともに、日本との関係をさらに深め、文化的対話への意欲を強く示すもの」とあいさつ。その後、人気歌手のディノ・デ・サンティアゴさんが登場し、歌のパフォーマンスを披露した。
ポルトガル館内のイベントスペースでは、建築家アルヴァロ・シザ・ヴィエイラの作品を展示する「シザ展」を開催。パビリオン前では、プラスチックや廃棄物で作った楽器を演奏する「クラッシュ・リサイクルド」によるパフォーマンスを行い、多くの来場客が足を止めにぎわった。
夕方には「レイガーデン」で、1970年の大阪万博に参加したポルトガル民謡「ファド」の歌手マリアナ・ロドリゲスに敬意を表したコンサートを開催。アナ・モウラ、カマネ、リカルド・リベイロの3人が歌い、ジョゼ・マヌエル・ネト、ペドロ・ソアレス、ダニエル・ピントの3人がギターを演奏した。
ポルトガル館は「海、青の対話」のテーマの下、日本とポルトガルの500年に及ぶ歴史や海洋保全のための取り組み、海にまつわる産業を紹介する。建物の設計は建築家の隈研吾さんによるもので、リサイクルされた漁網やロープを装飾に使う。