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梅田でクリエーター向けに大阪・関西万博の勉強会 アイデア提案中心に

梅田でクリエーター向けに大阪・関西万博の勉強会 アイデア提案中心に

expo study meeting vol.03

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 2025年に開催される大阪・関西万博に向け、万博の有識者から学ぶクリエーターのための勉強会「expo study meeting vol.03」が8月23日、大阪・梅田の商業施設「ルクア イーレ」(大阪市北区梅田3)9階「蔦屋書店 梅田」4thラウンジで開催され、81人のクリエーターらが参加した。

齋藤精一さんと服部滋樹さんをゲストに迎え開催

 2018(平成30)年10月、万博誘致に向けたフリーペーパー「はじめて万博」や、万博について期待することを作品にして企画展などを行ったバイスリー(西区)と人間(同)が企画。今年1月にvol.1が開催され、今回はvol.3となる。

 今回は、「ライゾマティクス齋藤精一と考える『万博』の前後左右」と題し、2020年ドバイ万博のクリエーティブアドバイザーも務める齋藤精一さんと、コミュニティーデザインに精通した服部滋樹さんをゲストに迎え、大阪・関西万博に関するアイデア提案を中心に2部構成で進めた。

 第1部「万博を考えるためのガイドラインとアイデア」では、齋藤さんがクリエーターならではの行政との関わり方についてアドバイス。行政とクリエーティブの関係性や、協力する必要性について説明した。服部さんは、「万博は、21世紀型の新しいカテゴリーを示すことができる。あらゆる未来の実験場として絶好の機会」と話し、「近未来絵図を描ける万博を期待したい」と力を込めた。

 続けて、バイスリーの吉田貴紀さんと人間の山根シボルさんが、齋藤さんと服部さんに向けて万博へのアイデアをプレゼンテーション。現在、開催地・夢洲が工事前であることを逆手に取り、夢洲にちなみ「寝る」ことを目的にしたイベントを行い、開催時に同じ場所で記念撮影ができるアイデアや、公園の遊具を使って自然エネルギーを生み出し、貯蓄したエネルギーを万博に活用するなど、全5つのアイデアを提案した。出てきたアイデアは、「万博の前後左右マップ」に落とし込んで整理。完成したマップは、イベント終了後に参加者全員に配布した。

 後半では、リアルタイムで寄せられた質疑応答や意見を、プロジェクターに映しながら会場全体で共有。齋藤さんは、さまざまな質問に回答する中で「万博に関わりたい」と思っている人が多いことを再確認するとともに、関わり方が不透明になっている現状を指摘。その上で「『待つ』のではなく、民間からどんどん動くべき。独自で万博を始めちゃって良いと思う」と参加者に向けて鼓舞した。

 最後に、吉田さんは「いくらでも万博に関われるチャンスがあることが分かって良かった。関西から盛り上げていけたら」と意気込み、服部さんが「みんなで万博を作っていきましょう」と呼び掛け、大盛況の中イベントは終了した。

 同イベントは今後も行われる予定。

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