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インタビュー2018-11-16

みんなの万博新聞特集「はじめて万博」

2025年万博開催地の決定日まで、残すところあと8日。万博誘致活動も佳境を迎えています。そんな中、大阪・京町堀のデザイン会社2社が合同で立ち上がり10月15日に配布を開始した「はじめて万博 最終号」が、当初の配布予定の6000部から、なんと3000部の増刷が決定とのこと。「フリーペーパーらしからぬ濃い内容やデザインが巷で話題」という噂を耳にし、みんなの万博新聞記者の小田切がお話を伺ってきました。

花:株式会社人間・花岡さん
山:株式会社人間・山根さん
吉:株式会社バイスリー・吉田さん
栗:株式会社バイスリー・栗原さん

(メイン:制作にかかわった皆さん)

10月15日から配布を開始して3週間が経ちましたね!反響についてはいかがでしょうか?

花:話題になっていると感じています。6000部あったのに、既にほぼ無い状態です。

吉:お店側に「置いていますか?」というお問い合わせも来ているみたいです。あとは「見ましたよ」と言われることも結構多くて。

栗:日本全国から、お問い合わせが来ているのもうれしいですね。ネットで広がっているんだなと感じています。

花:万博のオフィシャルサポーターの会社の方からお問い合わせが来たのもうれしかったです。

(オフィスにも、「はじめて万博 最終号」が飾られています)

すごいですね!そして3000部増刷ということですが。

吉:完全に自腹です(笑)クリエイターが全員無償で参加しているのですが、みんな万博に対する熱い思いを持っていて、だからこそ完全自腹、全員無償でも完成したのではないかなあと思いますね。本当に作って良かったです。クリエイター達が関西から旅立っているという現状があるのですが、関西にもまだまだアツい人はいるなぁという感覚でした。

山:完全にアツい人間探しでしたよね(笑)業界が狭い割に、意外と横のつながりが無いので、「この人アツいなあ」という人がまだまだいて新たな発見になりました。今後大阪を盛り上げていくのはこういう人ですからね。

(「完全にアツい人間探し」と話す山根さん)

吉:大阪のクリエイター達が集まって、万博を応援するにしろ、反対するにしろ、何かしらの形で関わっていけるのが良いと思うんですよね。傍観は良くない。このフリーペーパー「かっこ良いデザインやな」とか、入りはどこでも良いんですよ。まずは知ってほしい。これを読み込んだ結果、結局反対意見ってことでも良いと思います(笑)

正直なところ、おいくらくらいかかったんですか?

栗:印刷代だけで200万円くらいですが…。

吉:僕らの作業代を入れると、ねえ…。

花:もう考えたくないですね。諸々経費もかかっていますし。お札しか入らないような募金箱をフリーペーパーの横に置こうかな…(笑)

吉:まあもちろん、スポンサーがついたらうれしいですけど、まあ自腹でも必要だと思うのでやります(笑)

(「自腹でやるのも必要だと思う」と話す吉田さん)

やはり、制作は大変でしたか?

吉:もうねえ…。毎晩どつき合いでしたよ…(笑)

山:どつかれる一方でした(笑)本当にピリピリしていましたよね。

吉:今考えると楽しかったですね。

山:一度、吉田さんがやめようって言いだした時もありましたね(笑)

吉:フリーペーパーを作ろうとはなったものの、普段の業務が減るわけではないので、やるって決めたら地獄が待っているのは分かっていました…。最初はフリーペーパーを作る意味を全員が理解して制作に取り掛かることが難しくて、気の迷いで「やめよう」なんて言ってしまいましたね(笑)

花:その時は完全に混乱していましたもんね。

吉:やっぱり、集まったクリエイター達が同じ方向を向いていないと意味ないですからね。大阪万博でもそうです。みんなが楽しみだと思ってほしい。今は、結果やって良かったと思っています。新しい繋がりもできましたし、これからもっと良いことをしていけるのではないかと。

(今はわきあいあいと話す皆さんも、制作しているときはピリピリしていたそう)

クリエイターさんによる思い切った色使いやデザインが特徴的ですね。

栗:クリエイターが、普段の仕事ではできないような表現を思いっきりしていたのが面白かったです。普段は、金色や濃いピンク色など派手な色の使い方なんてなかなかできないですよね。

山:クライアントさんのいるお仕事では思い切ったことはできないけれど、本当は自分の才能を試したいと思っている人が多いと思います。

吉:なにもかも自由にやっていいっていうクライアントさんってなかなかいないですからね。今回はクリエーティブの力を爆発させられたなーって感じです。

花:ここで反対する人はいないですから、クリエイター達にはどんどん好きなことをしてもらいたくて。事務総長に「えらい人」って書いたりとか、普通はしないと思います(笑)

吉:意外と櫟事務総長に確認したら一発OKだったんですけどね。

山:あと、万博公式ツイッターがかなり取り上げてくれたんですよ。3、4回あげてくれていました。

吉:これだけ好き勝手しているのに、お咎めなしという点がすごいなあと思いました。むしろ配ってくれているみたいです(笑)

花: 実際に万博開催が決まったときに正式に依頼がきたらいいなあって思います。

(「普通はこんな思い切った表現しないですよね」と話す皆さん)

決まったらどのようなことをしたいか、具体的な構想はありますか?

吉:まずは第2弾ですかねえ。きっと参加したい企業も増えてくると思いますし。

山:万博を面白くする責任が出てきますよね。

吉:後から参加する人も増えてくると思いますが、そういった方々の意見も取り入れつつ、言い出しっぺとして続けていく責任があると思います。

栗:市民から行政に「この人たちを使ってよ」っていう空気が出てきたら面白いなって。それがベストですね。

山:「この人たちが考えることよりおもろくないと嫌」って思われたいですね。外堀から埋めていきたいです(笑)

花:実は、11月19日から30日にかけて、谷町4丁目の展示スペース「STARRYWORKS inc.」で、せっかく作ったので「はじめて万博」の展覧会をしようと思っています。でも決まらなかったら、25日に終了します(笑)

山:決まったら、そこから興味わく人もいると思うんですよ。それで知りたい人はここに来てもらえたらと思います。

栗:まだ「はじめて万博 最終号」を手に取っていない方は、ぜひ読んでみてくださいね。

(万博についてアツく話す皆さんが印象的でした)

まだ万博誘致活動について知らないことが多い方も「はじめて万博 最終号」を読み込めば、しっかり理解することができるアツくて面白いフリーペーパーです。まずは「知ること」から、周りの皆さんを巻き込んで始めていきましょう。「はじめて万博 最終号」は関西のHMV、ロフト、ビッグステップほか、ホームページの問い合わせフォームから取り寄せも可能です。ぜひチェックしてみてくださいね。

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