みん経トピックス

大丸梅田店に「大阪ええYOKAN」期間限定店 和菓子店と高校が土産品考案

大丸梅田店に「大阪ええYOKAN」期間限定店 和菓子店と高校が土産品考案

「和菓子想い。高山堂」のようかん5種

写真を拡大 地図を拡大

 和菓子店と高校、コンテンツ制作会社が立ち上げた「あたらしい大阪みやげ計画」プロジェクト第1弾企画「大阪ええYOKAN」の期間限定店が5月3日、大丸梅田店地下1階(大阪市北区梅田3)にオープンする。

「福壽堂秀信」の「道頓堀の赤い灯・青い灯かん」

 2025年開催の大阪・関西万博に向け始動した同プロジェクト。1887(明治20)年に大阪市東区(現・中央区)で創業し、現在は兵庫県西宮市に本店を構える和菓子店「高山堂(高ははしごだか)」の竹本洋平社長が発起人となり、大阪の和菓子店や高校に声をかけた。「『食いだおれの街』と呼ばれる大阪に、京都の生八つ橋や広島のもみじまんじゅうのような地域の顔となる新しい土産菓子を作りたい」と竹本社長。

 プロジェクトに参加するのは、高山堂をはじめ、「あん庵」(羽曳野市)、「吉乃屋 松原」(松原市)、「大阪本家 駿河屋」(大阪市都島区)、「福壽堂秀信」(同住吉区)、「本まつばや」(同天王寺区)、「お多福堂」(東大阪市)の和菓子店7社と、「大阪緑涼高等学校」(藤井寺市)、コンテンツ制作会社「人間」(大阪市西区)。

 今回は第1弾として、新しい食感や大阪らしさを加えたようかん「大阪ええYOKAN」を各社で考案。細長い棹状ではなく、食べやすく、持ち運びやすいキューブ型に形を統一した。「ミックスジュースかん」「道頓堀の赤い灯・青い灯かん」「豹(ヒョウ)かん」など大阪にちなんだネーミングの22種類をそろえる。1個324円~2,160円。

 竹本社長は「当社は、1970(昭和45)年の大阪万博に粟(あわ)おこしの売店を出店した。当時、売上に陰りが見えていたが、大阪万博を契機に粟おこしが大阪土産として認知され、連日、生産が追い付かないほど大盛況だった。会社を救った万博への恩返しの思いを込めて新しい大阪土産を作り、日本の菓子文化を世界に広めたい」と意気込む。

 営業時間は10時~20時。5月9日まで。

(取材協力=梅田経済新聞)

グローバルフォトニュース