大阪・関西万博、「未来の都市」テーマのパビリオン 映像で未来社会を体感
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展される「未来の都市」パビリオンの概要が7月17日、明らかになった。
「未来の都市」パビリオン昼の外観イメージ
2025年日本国際博覧会協会と日立製作所やKDDI、クボタなど12者の企業・団体が共同出展する。同協会によると、敷地面積は4800平方メートルで、万博会場内で最大級の広さのパビリオンになるという。館内では、同協会が主体として実施する3種類の「共通展示」と協賛12者による「個者展示」を合わせた15種類のアトラクションを用意する。
17日に発表されたのは、3種類の「共通展示」。パビリオン入り口から始まる全長92メートルの蛇行する通路の側面に高さ5メートルのスクリーンを設置し、人類誕生から50億年の歴史を表した映像を映し出す。通路を抜けた後には、2035年の未来の生活を表現した4つのキューブが並び、それぞれの生活者が来場者に話しかける仕掛けを施す。パビリオン後半のロボットの頭部をイメージした4体の展示には、それぞれモニターを設置。来場者はロボットに乗り込んだ感覚で未来の産業や社会を仮想体験するアニメーションを楽しむことができる。
同パビリオンのクリエイティブディレクターの古見修一さんは「万博が掲げるコンセプト『未来社会の実験場』を一番象徴する施設になるのでは。子どもには未来は受け入れるものではなく、作り上げていくものだという息吹を感じてほしい」と話す。
12者の「個者展示」は、9月に発表される予定。