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大阪・関西万博、「未来の都市」パビリオン 展示内容発表、未来体験空間に

大阪・関西万博、「未来の都市」パビリオン 展示内容発表、未来体験空間に

「未来の都市」パビリオン外観(提供:2025年日本国際博覧会協会)

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 2025年日本国際博覧会協会は8月28日、大阪・関西万博の「未来の都市」をテーマとしたパビリオンの展示内容を発表した。

日立製作所とKDDIのシアター形式の空間

 同協会と12者の企業・団体が共同出展する同パビリオン。交通やものづくり、食、環境などの分野ごとに、社会課題の解決に役立つ技術・仕組みを映像や模型を通して体験してもらい、未来の都市像を描く。施設面積は、約4800平方メートル(長さ約150メートル・幅約33メートル)で会場内でも最大規模のパビリオンの一つとなる。

 パビリオンは、同協会が主体の「共通展示」と12者の協賛社が主体の「個者展示」の2種類で構成し15種類のアトラクションを用意する。「個者展示」は、「Society 5.0と未来の都市」「交通・モビリティ」「環境・エネルギー」「ものづくり・まちづくり」「食と農」の5つの分野で展開する。

 日立製作所とKDDIは、一度に120人が入場できるシアター形式の空間で、2035年の未来をのぞき、課題解決を目指すアトラクションを用意。商船三井は、洋上風力発電と水素生産設備が融合したハイブリッドプラント船「ウインドハンター」の模型を展示し「海運」の新たな可能性を伝える。CPコンクリートコンソーシアムは、エアシップに乗って地球温暖化の危機を乗り越えた未来と地球温暖化が進んだ未来を滑空しながら、製造時から建物が建ったあとも二酸化炭素を吸収し続ける新素材「CPコンクリート」を身近に感じてもらう。

 同パビリオンのクリエイティブディレクターの古見修一さんは「このパビリオンで見た次世代技術が実装化される機会を楽しみに来てもらえれば」と話す。

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