大阪・茶屋町に小中高生が設計した大阪・関西パビリオン 模型8点展示
小中高生が設計した大阪・関西万博のパビリオン模型の展示が10月7日、大阪・茶屋町の毎日放送本社(大阪市北区茶屋町)1階ロビーで始まった。
発表会で模型の完成度の高さを評価された「魂環」
設計、教育、農業などを手がける類設計室(淀川区)が昨年9月、理系人材育成を目指して開講した「こども建築塾」で学ぶ小学4年生~高校3年生の児童・生徒がオリジナルのパビリオン設計に挑戦。1年間にわたる講座で、1級建築士やデザイナーから設計や測量、デッサンなど学んだことを生かし、同万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」や「世界へ発信する日本館」「来訪者が気持ちよく過ごせるパビリオン」からコンセプトを設定し、図面や模型を制作した。
会場には、粘土や木材、紙などで作った模型とコンセプトや図面などが描かれたプレゼントボードをそれぞれ8点展示する。木をモチーフに建物の外部に設けたスロープを上りながら人の「根幹」について考える展示「魂環(こんかん)」と、空・陸・海の生物をテーマにした展示「いのちの循環」は、8月に行った発表会で最優秀賞に選ばれた作品。小学生だけのチームで制作し、日本の生活文化を発信する「和の建築」も並ぶ。会場に設置したモニターにパビリオンを作る様子や発表会のプレゼンの動画を流す。
「こども建築塾」の企画運営を担当した類設計室の田中智基さんは「模型の感想を付箋に書いて、ボードに貼ってもらう企画も用意している。チームワークで作り上げたパビリオンから子どもの豊かな発想力や創造性を感じてほしい。万博への期待感も高められれば」と話す。
開催時間は8時~22時。今月27日まで。
(取材協力=梅田経済新聞)