大阪・関西万博のスイスパビリオン 「アルプスの少女ハイジ」がマスコットに
スイス連邦が1月14日、大阪スイス領事館(大阪市北区)で2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンの概要を発表した。
建設中のスイスパビリオン
スイスパビリオンは、樹脂でできた軽量の膜に覆われた6つの球体を組み合わせた構造を採用し、3月20日の完成を予定する。パビリオンの公式マスコットはアニメ「アルプスの少女ハイジ」の主人公のハイジで、「ハイジと共に、テクノロジーの頂へ」をコンセプトに掲げる。
4つある展示室のうち、3室が常設展示で、1室は2カ月ごとに展示を入れ替える。展示は、「人間拡張」「生命」「地球」に焦点を当て、スイスの自然や最新技術を紹介。切り絵でスイスの風景を表したインスタレーションやAI技術を活用し未来社会を映すシャボン玉のようなアート作品などを展示する。屋上の「ハイジ・カフェ」では、関西の食材を日本風にアレンジしたスイスの郷土料理を提供し、スイス産のワインやチーズなども用意する。ショップでは、木製のおもちゃやスイスのデザート「ダブルクリーム」とラズベリーを合わせた限定フレーバーのチョコレート菓子「キットカット」などを販売する。
スイス連邦政府代表のマヌエル・サルクリさんは「ハイジを通して自然だけではなく、イノベーションやテクノロジーといった高い技術力など、これまで知られていないスイスの魅力を発信していきたい」と話す。