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大阪・関西万博、パビリオン「フューチャーライフヴィレッジ」概要公開

大阪・関西万博、パビリオン「フューチャーライフヴィレッジ」概要公開

パビリオン「フューチャーライフヴィレッジ」外観イメージ(提供:KOMPAS JAPAN 株式会社一級建築士事務所)

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 2025年日本国際博覧会協会が2月12日、大阪・関西万博のパビリオン「フューチャーライフヴィレッジ」の概要を公開した。

 1000を超える企業や団体、公的機関が「未来の暮らし」「未来の行動」をコンセプトにさまざまな展示やイベントを展開する同パビリオン。設計は、会場内にある20の小規模施設を設計する若手建築家の一人に選ばれた小室舞さんが担当する。万博会場の西側「フューチャーライフゾーン」に位置し、かご状に編んだ鉄線に石を詰めた「蛇篭(じゃかご)」の壁面や木の葉型の屋根をあしらった大小異なる8棟の建物をリング状の通路でつなぐ。延べ床面積は1271平方メートル。

 展示は、「フューチャーライフエクスペリエンス」「TEAM EXPO パビリオン」「ベストプラクティス」の3プログラムで構成する。「フューチャーライフエクスペリエンス」では、未来の食や文化、ヘルスケアの分野に関する技術を紹介。常設展示では、月面探索機を展示する「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」や母親の羊水に入る感覚を再現したカプセル型機械を設置する「Zero Gravity Art」など5社が参加する。週ごとに入れ替える期間展示では、72を超える企業や団体が出展する。

 「TEAM EXPO パビリオン」では、会期前から万博の機運醸成や社会問題、SDGsの達成に向けて取り組むプログラム「TEAM EXPO 2025」の参加者が、3000のプロジェクトを日替わりで紹介する。「ベストプラクティス」では、気候変動やジェンダー平等など世界が抱える課題の解決につながる取り組みを募集し、集まった262件の中から4人の選定委員が選んだ25件のプロジェクトを紹介する。

 同万博会場運営プロデューサーの石川勝さんは「会期前から活動を始め、会期中のパビリオンでプロジェクトの発表や来場者との交流を通して、万博のテーマをレガシーとして閉幕後も残していけたら」と期待を寄せる。

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