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万博会場に「発酵」テーマのレストラン きっかけは1970年の大阪万博

万博会場に「発酵」テーマのレストラン きっかけは1970年の大阪万博

レストラン「醗酵食堂 Hasshoku」店内イメージ

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 レストラン「醗酵食堂 Hasshoku(はっしょく)」が4月13日、大阪・関西万博会場内の「ウォータープラザマーケットプレイス東」にオープンする。

木桶をイメージしたテーブル席

 運営は飲食事業やイベント運営事業を手がける「初亀」(大阪府枚方市)。同社と万博の関係は1970(昭和45)年に開催された大阪万博までさかのぼる。現社長・亀岡健太郎さんの祖父・謙次さん(初代社長)が大阪で公園やプール内の売店を経営していた際に、飲料メーカーから万博への出店を打診されたという。謙次さんは、当時大学生で謙次さんの長男・育男さん(2代目社長)と「初亀食堂」を出店し、その収益で「初亀」を設立した。当時は焼きそばやうどん、かき氷などを販売したという。「その後も万博には個人・会社関係なく携わってきた」と健太郎さん。万博に積極的に参加したこともあり、現在はエキスポシティ(吹田市)に「万博食堂」を構える。

 新店の席数は約180席。大阪・関西万博への出店に当たり、健太郎さんは「万博のテーマと向き合い、『日本の古き良きもの』を未来につないでいくことが重要」と話す。日本の食文化である「発酵」をテーマにしたレストランを企画した。外から見ても「発酵食」を扱うことが分かるようウインドー近くには発酵食作りに不可欠な樽(たる)や桶(おけ)を配置。店内にも、同じく発酵食が作られる「蔵」を意識した梁を天井に巡らせる。店内中央には伝統的なしょうゆ作りで使う「木桶」型のオブジェで囲われたテーブル席も配置する。メニューは発酵食と絡めたハンバーガーやカレー、ドリンクなどを予定する。

 健太郎さんは「1970年の大阪万博に祖父と父が出店して以来、全国の博覧会に出店してきた。愛知万博から20年ぶりの博覧会にワクワクしている。日本の発酵食文化を気軽においしく楽しんでもらえたら」と話す。

 営業時間は9時~21時。

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