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万博に「ブルーオーシャン・ドーム」 環境問題再現するCG映像上映

万博に「ブルーオーシャン・ドーム」 環境問題再現するCG映像上映

万博に出展する「ブルーオーシャン・ドーム」

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 2025年大阪・関西万博に出展するパビリオン「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)」が3月27日、公開された。

約7分間のCG映像を流すドームB

 NPO法人ゼリ・ジャパンが手がける同パビリオン。「海の蘇生」をテーマに、気候変動による大規模災害やプラスチック汚染などの環境問題について考えてもらおうと、立体作品や映像資料を展示するほかワークショップを展開する。敷地面積は約3500平方メートル。建物は、大小異なる3つのドームで構成。ドームはそれぞれ、紙、竹、カーボンファイバーと異なる素材を使う。

 展示内容は、ドームごとに異なる。導入部分となるドームAでは、「水の循環」をテーマにエンジニア集団「nomena」が制作した立体作品を展示する。メインとなるドームBには、直径10メートルの半球型スクリーンを設置。クジラや魚、クラゲなど海の生物とともにプラスチックごみが海に漂う様子を描いた約7分間のCG映像を流す。ドームCでは、企業や団体の海洋保全への取り組みを映像やパネルで紹介するほか、来場者参加型イベントなどを展開する。

 カフェスペースでは、料理研究家・土井善晴さんが人の手が加わる前の自然の恵みを表現したというスープ「海と山の超純水」を提供する。

 同パビリオンの総合プロデューサーでグラフィックデザイナーの原研哉さんは「展示内容は、小学生でも分かるように制作した。環境問題は、今現在をどうするかによって未来が変わる非常に差し迫った状況。パビリオンでの体験を環境問題改善への行動変容につなげていければ」と話す。

 (取材協力=大阪ベイ経済新聞)

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