みん経トピックス

万博にサウジアラビアパビリオン 「スーク」イメージ、ライブやグルメも

万博にサウジアラビアパビリオン 「スーク」イメージ、ライブやグルメも

スークをイメージしたサウジアラビアパビリオン

写真を拡大 地図を拡大

 2025年大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」が4月13日、開幕と同時にオープンした。

ダンスなどを披露する「サウジ広場」

 サウジアラビアの伝統的な市場「スーク」をイメージしたパビリオンで、同国の文化や伝統、変遷、世界への影響について紹介する展示や体験イベントを展開する。パビリオンのデザインは、建築家のノーマン・フォスターさん率いる「フォスター・アンド・パートナーズ」が担当。軽量のサウジアラビア産石材を使った茶色の大小さまざまな建物を密集させ、屋上部分にはソーラーパネルを設置する。敷地面積は、日本館に次いで2番目に広い約3800平方メートル。

 パビリオン内は、ダンスやライブなどを披露する「サウジ広場」、同国の文化や歴史を紹介する「文化視覚芸術スタジオ」、展示「イマーシブギャラリー」など5つ以上のエリアで構成。イマーシブギャラリーでは、古代から現在への都市の変容を描いた映像や同国出身のアスリートの活躍を紹介するシアター、海洋保護への取り組みを紹介する没入型体験などを展開する。

 レストランでは、ラマダン(断食)明けに食べるパン「シュリーク・パン」やタブーク地方の沿岸地域で金曜日に食べられる魚料理「サイヤディーヤ」、南部地方のラム肉料理「ハニース」など、同国の伝統的な料理を提供。グッズショップでは、カタカナの「サウジ」とアラビア文字を組み合わせパビリオンロゴをあしらったキャップやTシャツのほか、併設するカフェで「サウジコーヒー」も販売する。

 ガーズィー・ファイサル・エス・ビンザグル駐日大使は「パビリオンでの体験を通じて、日本とサウジアラビアの文化的な類似点を知ってもらい、皆さまが思っているよりもサウジアラビアが近い存在であることを示すことができれば」と話す。

 (取材協力=大阪ベイ経済新聞)

グローバルフォトニュース