万博・中国パビリオンで「四川ウイーク」 高さ3メートル超えの「青銅神樹」も
中国・四川省を紹介するイベント「四川ウイーク」が4月28日~30日、2025年大阪・関西万博の中国パビリオンで開催された。
伝統的な刺しゅう「蜀繍」の映像展示
会期中に中国のさまざまな地方に焦点を当て、各地の歴史や文化を週替わりで紹介するイベントの第1弾。「輝く巴蜀(はしょく)文化(四川文化)、美しい未来を創造」をテーマに、四川省の文化財や伝統品の展示、パフォーマンスの披露などを展開した。
会場では、現在の四川省成都市付近にあった古代中国の地域「蜀」の伝統的な刺しゅう「蜀繍(しょくしゅう)」や遊牧民族「チャン族」の伝統衣服、高さ3メートルを超える三星堆遺跡の「青銅神樹」などを展示。大型スクリーンでは、ジャイアントパンダやキンシコウなど同省に生息する動物を紹介した。
4月28日の開幕式では、顔に着けたお面を瞬時に変化させるパフォーマンス「変面」や注ぎ口が長い茶つぼを使いアクロバティックな動きで茶を入れる「茶芸」などが披露された。中国貿易促進会の副会長・陳建安さんは「四川省は歴史が古く、豊かな文化を持つ。万博という国際的な舞台を最大限生かし、来場者と交流を深め学び合いながら、多くの知恵と力を合わせていきたい」と意気込む。
5月8日~10日は「北京ウイーク」を開催する。
(取材協力=大阪ベイ経済新聞)