万博のパビリオン「TECH WORLD」で開館1カ月記念イベント
民間パビリオン「TECH WORLD(テック ワールド)」の開館1カ月記念イベントが5月12日、大阪・関西万博会場内で開催された。
松井玲奈さんと玉山デジタルテック・黄志芳名誉会長
「TECH WORLD」は、玉山デジタルテック(東京都)が出展する民間パビリオン。台湾の山脈から着想を得た「心の山」が建築デザインコンセプトという。山形のシルバーの外観が特徴。展示は「ライフ」「ネイチャー」「フューチャー」の3エリアで構成する。デジタル技術や立体映像技術を融合させた展示は、ガイドツアー形式で所要時間は約30分。来館者にスマートブレスレットを身に着けてもらい、展示を巡る中で変化する脈拍データを基に最適な台湾の旅を提案するインタラクティブ体験も用意する。
12日は、元SKE48のメンバーで女優・小説家の松井玲奈さんがゲストで登場。プライベートで年に2回は台湾に訪れるという。館内ツアーに参加したほか、同社・黄志芳名誉会長と同パビリオンや台湾についてトークを繰り広げた。
松井さんは「飲み込まれてしまうくらい臨場感のある映像に心が躍った。台湾に行くときはグルメが中心だが、自然の豊かさに触れる展示もあったため次回訪れるときは自然の空気をお腹いっぱい吸い込んで帰ってきたい」と話す。
同日、来館者12万5000人を達成。12万5000人目となった兵庫県出身の親子には、日本・台湾間の往復航空券を進呈した。母親は「今日は子どもと万博を楽しもうと思っていただけなのに信じられない。夢のようでうれしい」と話していた。
黄名誉会長は「テクノロジーが単なる冷たい技術ではなく、自然、人、社会をつなぐ架け橋となることを願っている。このような特別な瞬間を迎えられたことは私たちの理念が共感を得ている証し」と話す。
(取材協力=大阪ベイ経済新聞)