万博・イタリア館にミケランジェロの彫刻「キリストの復活」 閉幕まで公開
芸術家・ミケランジェロの彫刻「キリストの復活」の公開が5月18日、2025年大阪・関西万博のイタリア館で始まった。
除幕式の様子
イタリア館は「芸術は生命を再生する」をテーマに、ギリシャ神話の神「アトラス」が天球儀を担ぐ様子の彫刻「ファルネーゼのアトラス」や画家・カラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」などの芸術作品を展示。連日行列ができている。
彫刻「キリストの復活」は、首都ローマがあるラツィオ州を紹介するイベント(5月18日~21日)に合わせ展示を始めた。同州バッサーノ・ロマーノの教会が所蔵する高さ約2メートルの立像で、右手で十字架や縄を持った姿や胸の下にやりで突かれた傷跡があるのが特徴。1514年~1516年の間に芸術家・ミケランジェロが制作を進めていたが、彫刻の顔左側に黒い筋が出てきたため放棄。その後、1600年代に別の彫刻家が完成させた。
ラツィオ州知事のフランチェスコ・ロッカさんは「既に展示されている他の芸術作品に負けないものとして、『キリストの復活』を展示することに決めた。有名な芸術家・ミケランジェロの秀作が、イタリアの小さな村にもあるということを知ってもらえれば」と話す。
10月13日の閉幕まで展示される。
(取材協力=大阪ベイ経済新聞)