万博・テーマウィーク「RELAY THE FOOD」にジビエブース 毎日試食も
「RELAY THE FOOD~未来につなぐ食と風土~」が現在、2025年大阪・関西万博会場内のEXPOメッセ「WASSE」で開催されている。
フォトスポットに設置するシカのはく製
農林水産省、国税庁、文化庁が主催する同イベント。会場を「伝統をつなぐ」「多様性をつなぐ」「未来へつなぐ」の3エリアに分け、日本の食文化と農林水産業の魅力を紹介する。食にまつわる各種展示や試飲、試食を行うほか食品サンプル(試食品)を配布する。週末にはポップアップステージでステージイベントも開催する。
「多様性をつなぐ」のエリアには、ジビエをテーマにしたブースを用意。日本の鳥獣被害の現状やジビエ利用の歴史、ジビエの栄養などを映像やデジタルコンテンツを使って紹介する。タッチパネルで野生鳥獣の捕獲からジビエ利用までの過程を知ってもらう「Gibier Map」や、捕獲鳥獣を利用して作られた皮革・紙・墨・石けんなどの展示、シカとイノシシのはく製を設置したフォトスポットなどを設ける。試食コーナーでは、全国21施設のジビエ肉を提供。シカ肉やイノシシ肉を使ったソーセージやジャーキーなどの加工品を日替わりで無料配布する。配布1回につき75食を用意する。
農林水産省の鳥獣対策・農村環境課課長補佐の上畑美智子さんは「映像や製品展示など興味を持ってもらえるようなコンテンツを用意した。展示を通じて、ジビエの魅力が伝われば。日常の食事にジビエを取り入れるきっかけにもなれば」と話す。
開催時間は10時~20時。6月15日まで。
同イベントに合わせ、大阪・肥後橋のホテル「voco 大阪セントラル」や兵庫・加古川市のフランス料理店「ラ プロヴァンス」など関西のレストラン8店がジビエ料理を提供する関連イベント「関西ジビエウィーク2025」を開催している。6月15日まで。
(取材協力=大阪ベイ経済新聞)