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万博の「発酵」テーマのレストラン 来店者5万人達成、テイクアウトメニューも

万博の「発酵」テーマのレストラン 来店者5万人達成、テイクアウトメニューも

来店客でにぎわう「醗酵食堂 Hasshoku」

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 「発酵食品」をテーマにしたレストラン「醗酵食堂 Hasshoku(はっしょく)」が大阪・関西万博のエンパワーリングゾーンにオープンして2カ月がたった。

一番人気の「HASSHOKU醤油糀バーガー」

 運営は飲食事業やイベント事業を手がける「初亀」(大阪府枚方市)。日本の食文化である「発酵食品」を使い、フードやスイーツ、ドリンクを提供する。ウインドー近くには発酵食作りに不可欠な樽(たる)や桶(おけ)を配置するほか、発酵食が作られる「蔵」を意識した梁(はり)を天井に巡らせる。中央には伝統的なしょうゆ作りで使う「木桶」型のオブジェで囲われたテーブル席を配置する。席数は176席。

 人気メニューは、生しょうゆこうじの甘みとまろやかな塩味がパテのうまみを引き出すという「HASSHOKU醤油糀バーガー」(1,900円)。同店スタッフによると、5月31日現在4489食が売れたという。このほか、それぞれの具材に、田楽みそ、越前鍋みそ、白みそを合わせた「三種の味噌(みそ)のごちそうむすび」(2,100円)、付け合わせとして金山寺みそと生青唐辛子を添えた「大人様カレー 味噌と糀(こうじ)の味変セット」(2,600円)なども用意する。

 スイーツは、発酵甘味料「糀みつ」をかけて食べる「わらび餅 甘酒セット」、こうじ甘酒を使った自家製プリン「糀みつかけ甘酒プリン 甘酒セット」(800円)、、こうじみつレモンスカッシュ(900円)などを用意する。

 テイクアウトメニューは、食事需要が想定以上だったことから、当初はドリンク、ソフトクリーム、シェイク系に種類を限定していたが、「HASSHOKUカツカレー」「冷製パスタ 合鴨スモークの塩糀レモン」(以上1,900円)、「ゆず味噌タルタルのからあげ」(1,400円)、「ひよこ豆のクロケット」(1,300円)などのフードメニューも加えた。

 亀岡健太郎社長は「来店客の年齢層は幅広く、これまで5万人以上に利用いただいた。海外のお客さまには日本の発酵食文化に触れる機会を提供できている。会期終了まで引き続き来店客をおもてなしする。日本の発酵食品を体験してもらえたら」と話す。

 営業時間は9時~21時(イートインは10時30分から)。

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