みん経トピックス

建築を学ぶ小・中学生が大阪・関西万博のパビリオンを設計 発表会でプレゼン

建築を学ぶ小・中学生が大阪・関西万博のパビリオンを設計 発表会でプレゼン

「時の木 未来のかぎ」を設計したチーム

写真を拡大 地図を拡大

 小・中学生が設計した大阪・関西万博のパビリオンの発表会が8月30日、大阪・西中島南方の「類設計室」(大阪市淀川区)で開催された。

「優秀賞」と「オーディエンス賞」の2冠に輝いた「環境にいい心地良い空間」

 設計、教育、農業などを手がける類設計室が、理系人材育成を目指し運営する「こども建築塾」のプログラムの一環で開催。小学4年生~中学3年生の27人は、3月から1級建築士やデザイナーから設計や測量、デッサンなど学び、同講座の集大成として大阪・関西万博のパビリオン設計に挑戦した。児童・生徒は6グループに分かれ、パビリオンのコンセプトを設計し、図面、模型を作成した。

 発表会では、50人以上の参加者を前に、各グループがプレゼンテーションを行い、審査員による質疑応答が行われた。最優秀賞は、シンボルとなる大きな木と切り株を組み合わせたパビリオンで、来場者同士が協力しパビリオンのカギを開けるというコンセプトの「時の木 未来のかぎ」が選ばれた。自然の風や光をパビリオン内部に取り入れ、環境に配慮したパビリオン「環境にいい心地良い空間」は、「優秀賞」と「オーディエンス賞」の2冠に輝いた。

 最優秀賞チームの小学5年生の日高佑軌さんは「とても緊張した。みんなで協力して最優秀賞を取れてうれしい」と話した。審査委員を務めた同社東京設計室ディレクター兼監理部部長の野村徹さんは「『時の木 未来のかぎ』のチームは、プレゼンがうまく、万博のコンセプト「いのち輝く未来社会のデザイン」に合致していた。『環境にいい心地良い空間』のチームは、これまでの約半年間で学んだことを忠実にパビリオン設計に生かしていた」と評価した。

グローバルフォトニュース