大阪・関西万博で「アルメニアナショナルデー」 伝統舞踊「コチャリ」など披露
アルメニア共和国の魅力発信イベント「アルメニアパビリオンナショナルデー」が9月5日、2025年大阪・関西万博で開催された。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「コチャリ」
ナショナルデーは、万博に参加する国が日替わりで自国の文化をアピールするイベント。アルメニア共和国は、ユーラシア大陸の南コーカサス地方に位置する内陸国。EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」で行われた式典では、アルメニア共和国のニコル・パシニャン首相、2025年日本国際博覧会政府代表代理の池山成俊さんが出席した。
池山さんは「日本とアルメニアは渋沢栄一の難民支援をはじめ、長きにわたり良好な友好関係を築いてきた。この万博ではアルメニアの魅力がより広く世界に伝わることを期待する」とあいさつ。ニコル首相は「万博は、アルメニアの経済、文化、技術、教育、環境の魅力をお伝えする絶好の機会。ぜひ会場に足を運んでほしい」と話す。
ステージでは、アルメニア国立民族音楽舞踏センターが、円陣を組み肩の上に人を乗せる舞踊や、ユネスコ無形文化遺産の登録されている伝統舞踊「コチャリ」を披露。観客は、音楽に合わせて手拍子を送った。
大屋根リング下で行ったパレードでは、白やゴールド、赤の衣装を身に着けたパフォーマーが、打楽器「ドホル」をたたきながら練り歩いた。
アルメニア共和国は、複数の国が共同でブースを出展しているパビリオン「コモンズF」に出展している。ブースでは、世界で初めてキリスト教を国教とした歴史や文化を紹介するほか、ICT分野に関する取り組みや同国発のデジタル教育プログラム「TUMO(ツーモ)」について紹介する。
(取材協力=大阪ベイ経済新聞)