大阪・関西万博でトークイベント Web3、AI時代のこれからをトーク
トークイベント「万博RIZE DAY」が9月12日、2025年大阪・関西万博会場内の「フェスティバル・ステーション」で開催された。
横振り刺しゅうの伝統工芸士・大澤紀代美さん(中央左)も登壇
大阪・梅田のビルに設けた「RIZE TOWER」を拠点とし、先端技術「Web3」を用いてアートとカルチャー、テクノロジーを融合させたコンテンツを展開する体験型カルチャーイベント「RIZE3x Expo」の一環。アプリケーション開発やイベント運営を手がける「8ships」(米・カリフォルニア)とサントリーグループの子会社「Good Measure」(東京都港区)が手がける。
当日は、伝統工芸やアニメなどさまざまな分野で活躍する経営者や専門家が登壇。Web3やAIの技術開発が進む現代における各分野の事例や取り組み、これからの展望などについて6つのトークセッションを行った。
横振り刺しゅうの伝統工芸士・大澤紀代美さんや「Good Measure」の竹内淳社長が登壇したプログラムでは、Web3、AI時代におけるものづくりについてトークが展開された。大澤さんは「伝統は同じものを続ければいいわけではない。時代に合った生き方をしないと残れない。日本人は新しいものを追いがちだが、古い良さを若い世代に伝えるのが私たちの使命」と話した。
「エンターテインメント×未来」がテーマのプログラムには、Web3を活用してファンを巻き込みながら映画を製作するプロジェクト「SUPER SAPIENSS」の映画監督・堤幸彦さん、映画プロデューサー・森谷雄さんらが登壇。サウンドトラックの90%以上をAIが作曲したという映画「キラー・ゴールドフィッシュ」に触れ、「(AIなどの技術は)自分たちを助けてくれるもの。自分が支配すればいい」と森谷さん。堤さんは「テクノロジーがどれだけ進歩しても、本当に笑える、泣ける、何かに共鳴して感動するものは、まだまだ人の手でないと作れない」と話した。
(取材協力=大阪ベイ経済新聞)