佐賀で「SDGs」カードゲームイベント 佐賀大生などの環境教育グループが企画
佐賀商工ビル(佐賀市白山2)で9月2日、カードゲームイベント「2030SDGsって、なんだろう?」が開催される。
過去に開催したイベントの参加者および「えこいく」メンバーとファシリテーターの廣岡睦さん(後列右)(佐賀経済新聞関連画像)
「佐賀環境フォーラム環境教育班えこいく」が中学生と高校生を対象に企画した同イベント。2015年9月に国連サミットで採択された2030年までの開発目標「SDGs(エスディージーズ)」を題材に、環境を意識した経済成長などについて、カードゲームを使って中高生に分かりやすく学んでもらおうと、「第1回 荏原環境プラント『e-さが基金』」の助成事業として行う。
「SDGs」は「Sustinable Develpment Goals」の略で「持続可能な開発目標」を意味する。193の国連加盟国が2030年までに達成する行動計画で、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会などに関する17の目標がある。カードゲーム「2030SDGs」ではこれらの目標を達成するために、現在から2030年までの道のりをバーチャル体験できるという。
当日は、さまざまな市民協働プロジェクトのまとめ役として活動する「くるめ協働caseプロジェクト」の廣岡睦さんをファシリテーターに迎え、ゲームの説明や気候変動などについての解説「キーノートスピーチ」を行い、参加者が複数のグループに分かれてカードゲームをプレーする。
「えこいく」リーダーの加藤ゆきさんは「このゲームではお金や時間のカードを使い、プロジェクトを実行しながら一人ひとりに与えられた『ゴール』の達成を目指す。ゲームでの世界が危機的な状況に陥るなどさまざまな体験から、自分の行動や決断が世界を動かしている実感が沸く。ゲームを体験した人からは『あまり関心がなかった世界のニュースなどもチェックするようになった』『想像以上にゲームに熱中できて面白かった』などの感想が上がった」と話す。
メンバーの秋山翔太郎さんは「幼児や小学生を対象にした環境教育を行ってきたが、今回中高生を主な対象にしたのは、地球や環境について理解しやすい年齢で、次世代のリーダーとして若い人たちを引っ張っていける仲間を作りたいという思いがあったから。子どもだけでなく大人も一緒に遊べるイベントなので、誰でも気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は14時~17時。参加無料。申込締め切りは8月20日。(取材協力=佐賀経済新聞)