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大阪・関西万博ロゴが決定 応募総数5894作品、制作者「最高にうれしい」と涙

大阪・関西万博ロゴが決定 応募総数5894作品、制作者「最高にうれしい」と涙

大阪・関西万博公式ロゴマーク制作者代表のシマダタモツさん

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 公益社団法人「2025年日本国際博覧会協会」が8月25日、大阪・関西万博の公式ロゴマークとなる最優秀作品を発表した。場所は帝国ホテル(大阪市北区天満橋1)。

喜びのあまりガッツポーズを見せるシマダさん

 世界中から愛され、親しみを持たれるロゴマークを作ることを目的に、プロ・アマ問わず広く募集した大阪・関西万博のロゴマーク。2019年11月29日~12月15日の約2週間の受付期間に集まった応募総数は5894作品。今年春ごろの発表を目指し選考を進めていたが、新型コロナウイルスのために延期になっていた。8月5日には、最終選考に残った5作品を発表。8月3日~11日、専用サイトでロゴマークを公開し意見を募集した。

 最終選考の後、ロゴマークに決まった作品は、アートディレクターのシマダタモツさん率いる6人で結成された「TEAM INARI(チーム イナリ)」の作品。グループ名は、シマダさんが代表を務めるデザイン会社の所在地が、大阪市浪速区稲荷にあることから名付けられたという。シマダさんは1965(昭和40)年生まれで、生まれも育ちも大阪。1970(昭和45)年に開催された大阪万博で見た岡本太郎さんの作品「太陽の塔」に魅せられ、「自分も岡本さんのようにパンチの効いた作品を作りたい」という思いを抱きながら制作に励んできた。

 作品は、1970年大阪万博のDNAを受け継いだ「セル(細胞)」を意識した赤い球体をつなげたデザイン。ロゴマーク選考委員会の座長を務めた安藤忠雄さんは「(万博のマークに限らず)今までのロゴマークは左右対称で安定している。このロゴマークは変わっていて、違った方向を向いており、それが何よりエネルギーになると思う」と、ロゴマークの特徴について話した後、「ロゴマークという枠組みを超えて、また社会、コロナという枠組みも超えて、新しい世界を切り開くものになってほしい。大阪らしい、楽しさもこのロゴマークにはある。万博が新しい世界を導くものにしていってくれたら」と期待を込めた。

 受賞コメントを求められたシマダさんは「選ばれて本当にびっくりしている。最高にうれしい」と涙を浮かべながら、喜びの気持ちをあらわにした。

 ロゴマークは、今後グッズに活用するなど大阪・関西万博のPRに広く使われる予定。

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