2025年大阪・関西万博基本計画を策定 「海と空を感じられる会場」に
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(大阪市住之江区)は12月25日、2025年大阪・関西万博開催に必要な事業の方針、計画をまとめた「2025年日本国際博覧会協会基本計画」を策定した。
ウォーターワールドで行う環境演出催事のイメージ(画像提供:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)
基本計画は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する、さまざまな参加形態や事業のほか、会場のデザインを含む会場計画や運営計画などをまとめた大阪・関西万博のマスタープラン。今後、各事業の実施計画の策定や、具体的な取り組みを推進し、開催に向けた準備を進める。ARやVRなどの技術を活用し、万博の魅力と発信力を高める「バーチャル万博」の実現にも挑戦する予定。会場建築費として最大1850億円、運営費として809億円を見込む。
広さ155ヘクタールの会場は、「海と空を感じられる会場」を予定。会場中心部にパビリオンワールドを設け、南側にウォーターワールド、西側にグリーンワールドの3つのエリアを配置する。電子チケットを活用し、入場やパビリオン予約の導入も検討中。感染症対策や防災対策のほか、環境への配慮も行い、国や文化、世代を超えて「誰もが楽しめる」万博運営に取り組むという。
会場では、世界中から「いのち輝く未来社会」への取り組みを持ち寄り、パビリオン展示などを通してSDGs達成と、その先の未来を描く。そのほか、各界のトップランナーであるプロデューサー8人が個々の担当テーマを実現。会期前から行う共創事業「TEAM EXPO 2025プログラム」などの展開も予定している。
会期中には、ウォーターワールドや劇場などで、伝統的なものから先進技術を使ったエンターテイメントまで、多様な催事を開催予定。「来場者を魅了する本格的なエンターテイメントを楽しめる万博を目指す」という。
大阪・関西万博の開催期間は、2025年4月13日~10月13日の184日間。想定来場者数は約2820万人。