みん経トピックス

大阪・関西万博、交通混雑緩和の基本方針発表 メトロ増発やシャトルバス運行

大阪・関西万博、交通混雑緩和の基本方針発表 メトロ増発やシャトルバス運行

万博会場までの交通手段や混雑緩和の基本方針を発表

写真を拡大 地図を拡大

 2025年大阪・関西万博を運営する公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は6月9日、開催期間中の会場への交通手段や混雑緩和についての基本方針を発表した。

海に囲まれた人工島・夢洲で開催する万博(画像提供:2025年日本国際博覧会協会)

 万博を開催する夢洲は、大阪市臨海部にある四方を海に囲まれた人工島で、会場へのアクセスが限られているため、来場者の輸送計画の策定が課題となっている。ピーク時は1日当たり28万5000人、会期中延べ2820万人の来場を見込む。来場者を鉄道やシャトルバス、自家用車、船などに分散させることで混雑緩和を図る。

 来場者の約4割は、夢洲まで延伸する大阪メトロ中央線を利用すると想定。1時間当たりの運行本数を16本から24本に増やし、車内の混雑率150%(広げて楽に新聞を読める状態)以下を目指す。また、梅田や難波、天王寺など大阪都市部のターミナル駅約10カ所から会場までシャトルバスを運行する。自家用車の夢洲への乗り入れは原則禁止とし、舞洲・堺・尼崎に設ける駐車場に車を止め、バスに乗り換えるパークランドライド方式を採用する。

 入場できる期間や時間帯を限定した入場券を販売し、大阪メロト沿線にある企業に対しテレワークや時差出勤の協力を呼びかける。石塚智之運営事業局長は「地域にとって、やって良かったという万博にしていきたい。普段の生活に支障や影響が出ることが予想されるが、万博を一緒に盛り上げるためにご協力をお願いしたい」と話す。今秋には計画を具体化する方針だという。

グローバルフォトニュース