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万博「大阪パビリオン」建築イメージ発表 水中にいるような「幻想的空間」に

万博「大阪パビリオン」建築イメージ発表 水中にいるような「幻想的空間」に

ガラスでできた屋根に水が流れる(提供=2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会)

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 大阪府と大阪市、関西の経済団体で構成する「2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会」は6月17日、2025年の大阪・関西万博に出展する「大阪パビリオン」の建築基本設計を発表した。

夜間は館内からの光で輝く

 「大阪パビリオン」のテーマは、「生まれ変わり」を意味する「リボーン」。総工費は約160億円。パビリオンは2階建てで、楕円形の空間が重なり合う構造。全ての展示エリアを緩やかなスロープでつなげ、回遊性を生み出す。三角形のガラスを多数つなぎ合わせた屋根の上からは水が流れる仕組みで、館内では水の中にいるような幻想的な景色が楽しめるという。屋根を支える部分などに木を積極的に使うことで、脱炭素社会の実現に向けた建築を提案する。

 展示内容は、自動走行するモビリティーや最先端の医療技術やヘルスケアの体験をはじめ、関西の食材を使ったメニュー開発やイベント、新技術開発に取り組む大阪の中小企業やスタートアップ企業の成果や活躍の発表などを予定する。

 吉村洋文大阪府知事は「2025年の人間が2050年の大阪に紛れ込むとどうなるか。体験型の大阪パビリオンをつくりたい」と意気込む。大阪パビリオンの正式名称は7月頃に発表し、来年4月以降に建築を始める予定。

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