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大阪・関西万博のパソナパビリオンで「軟骨伝導イヤホン」導入

大阪・関西万博のパソナパビリオンで「軟骨伝導イヤホン」導入

パビリオンで導入する「軟骨伝導イヤホン」

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 パソナグループ(東京都千代田区)は、2025年大阪・関西万博に出店するパビリオン内で「軟骨伝導技術」を用いたイヤホンを導入する。同社が5月14日、発表した。

「軟骨伝導イヤホン」を導入するパソナ

 導入するのは、パビリオンスタッフ用のインカムと来場者向けのガイド用イヤホンの2種類の「軟骨伝導イヤホン」。「軟骨伝導」は、2004(平成16)年、奈良県立医科大学理事長の細井裕司さんによって発見された、耳の外側の軟骨を振動させることで音を伝える仕組み。パソナグループの南部靖之社長は「耳に負担をかけず長時間使用しやすい点や耳の穴をふさがないため周囲の音も明瞭に聞くことができる点から、パビリオンでの導入を決めた」と話す。

 細井さんは「軟骨伝導イヤホンは、音を伝える球体の部分を軟骨付近に添えるだけで利用できる。軟骨伝導技術の知名度はまだまだ低い。万博をきっかけに、関西発、日本発のこの技術を、世界中の人に知ってもらいたい」と意気込む。

 パソナグループは、「からだ・こころ・きずな」をテーマにしたパビリオン「PASONA NATUREVERSE」を出展。巻き貝とアンモナイトを組み合わせた形状の建物を4つのゾーンで構成し、拍動する様子を見ることができる「iPS心臓」や生命の進化を地層や幹で表現した「生命進化の樹(き)」などを展示する。

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