2025年大阪・関西万博内、カナダパビリオンの「CANADA」サインが10月27日、搬出された。 名取市にちなみ「NA」の部分をクレーンで持ち上げる様子 全文を読む 　「再生」をテーマに、自然や文化を紹介するパビリオン展示や音楽ライブなどのイベントを展開した同館。パビリオン入口に設置されていた「CANADA」サインは、国旗の赤色をしたアルファベット6文字が並んだデザインで、来場客からはフォトスポットとして親しまれてきた。11月2日、カナダと35年のつながりを持つ宮城県名取市にあるコミュニティー拠点「メイプル館」の前に移設される。

　同日行われたセレモニーでは、名取という地名にちなみ「CANADA」サインの「NA」の部分をクレーンで持ち上げ、トラックに積み込んだ。同パビリオン政府代表のローリー・ピーターズさんは「万博が閉幕してもパビリオンのストーリーは終わることなく発展し続ける。今回の移設は、万博で結ばれた絆がさらに発展していることを示す」と話す。山田司郎名取市長は「メイプル館は、東日本大震災の復興の道しるべとして大きな支えになった施設。カナダと名取の絆の証であるこのサインと共に、これからも歩んでいきたい」と話す。

　（取材協力＝大阪ベイ経済新聞）