大阪・関西万博公式キャラ愛称が「ミャクミャク」に 3万3197点から決定
2025年の大阪・関西万博を運営する公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(大阪市住之江区)は7月18日、東京スカイツリータウン(東京都墨田区)とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市住之江区)で開催された同万博開催1000日前記念イベント「1000 Days to Go」で公式キャラクターの愛称が「ミャクミャク」に決定したと発表した。
岸田総理が登壇した東京会場
両会場で青い体に赤い球体が連なったロゴマークを組み合わせた公式キャラクターのぬいぐるみを初公開し、愛称を発表。4月26日から5月16日までの期間に3万3197点の作品が集まり、「ミャクミャク」の応募は川勝未悠さん(1984(昭和59)年生まれ)と作田陽向さん(2002(平成14)年生まれ)の2人。「知恵や技術、歴史や文化などを『脈々と』未来に受け継ぐ」という意味が込められているという。
愛称のコンセプトについて、川勝さんは「今まで『脈々』と受け継がれてきた私たち人間のDNA、知恵と技術、歴史や文化。変幻自在なキャラクターはさらにあらゆる可能性をその身に宿して、私たち人間の素晴らしさをこれからも『脈々』と未来に受け継いでいってくれるはず」。作田さんは「初めてキャラクターを見たとき、赤色と青色が動脈と静脈を連想させた。万博のテーマである人類のつながりや国際的なつながりを『脈』をいう言葉で表せると思った」と話す。
選考は、形式用件を満たしたものについて1次審査を実施し、日本語・海外言語における意味の確認や商標調査を経て、キャラクター愛称選考委員会による選考を行い、最優秀作品を決定した。選考委員を務めたシンガー・ソングライターのaikoさんは「キャラクターに命を吹き込む一員として愛と心をいっぱい込めて選考させていただいた。もはや友達のような気持ち」とコメントを寄せた。
大阪で開催されたイベント終了後の囲み取材で、「ミャクミャク」という愛称について松井一郎大阪市長は「人が生きている限り、脈を打っている。かわいさと強さが備わったネーミング」と評価し、吉村洋文大阪府知事は「『いのち輝く未来社会のデザイン』というテーマに合致している。『ミャクミャク』はかみそうな名前なので、僕は親しみを込めて『ミャッくん』というあだ名で呼ぼうかと思う」と話した。
今後、公式キャラクターは公式ロゴマークに続く同万博のシンボルとして、周知活動や機運醸成に活用する。同協会ホームページに「ミャクミャク」の専用ページを開設し、キャラクターのプロフィールなどを公開した。