建築を学ぶ小中高生が万博パビリオンを見学 ポルトガル館の館長と交流も
建築を学ぶ小中高生が5月24日、大阪・関西万博の会場を訪れ、国内外のパビリオンを見学した。
ポルトガル館の装飾のロープに触れる参加者
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設計、教育、農業などを手がける類設計室(淀川区)が2023年9月、理系人材育成を目指して開講した「こども建築塾」で学ぶ小学4年生~高校3年生の児童・生徒44人が参加。会場のシンボル「大屋根リング」や「静けさの森」をはじめ、ポルトガルやタイなどの海外パビリオン、シグネチャーパビリオンの一つ「いのちの遊び場 クラゲ館」を見学した。
ポルトガル館では、ベルナルド・アマラル館長が児童や生徒にパビリオンの建築デザインを説明し、日本とポルトガルの500年に及ぶ歴史や海洋汚染の危うさを訴える展示を紹介した。アマラルさんは「未来の世界を担っていく皆さんに、海を守る大切さを知ってほしい」と呼びかけた。
宝塚市から参加した小学6年の竹内たまえさんは「一番心に残ったのは大屋根リング。真っすぐな木を組み合わせて、丸い形を作っているのがすごい」と話した。「約1万本のロープで覆われたポルトガル館は、ロープが丈夫で力強いイメージだが、風が吹くと優しく揺れて温かさも感じた」とも。