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大阪・関西万博、夢洲までの主要3ルート 交通混雑緩和の具体方針発表

大阪・関西万博、夢洲までの主要3ルート 交通混雑緩和の具体方針発表

2025年日本国際博覧会来場者輸送協議会が具体方針を発表

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 2025年大阪・関西万博を運営する公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が10月17日、開催期間中の会場への交通手段や混雑緩和についての具体方針第1弾を発表した。

 大阪・関西万博は、1日当たり最大28万5000人、184日間の会期中延べ2820万人の来場を見込む。アクセスルートの限られた人口島・夢洲で開催されるため、特定の交通手段に集中しない輸送計画が課題となり、今年6月、大阪府や市、交通事業者などで構成する協議会が基本方針を策定。今回、安全で円滑な移動の実現を目指す具体方針を発表した。

 来場者の主要ルートは、会場の夢洲まで延伸する大阪メトロ中央線、JR桜島駅からシャトルを乗り継ぐJR桜島線、大阪都市部のターミナル駅を発着するシャトルバスが走行する淀川左岸線(2期)の3つを想定する。1時間当たりの運行本数を、大阪メトロ中央線は16本から24本に、JR桜島線は9本から12本に、それぞれ増便する。建設中の淀川左岸線は現在、万博開催に向け暫定整備を行っている。

 来場者には原則として公共機関利用を呼びかけるが、やむを得ず自家用車を利用する場合は、堺や兵庫・尼崎に設ける駐車場に車を止め、シャトルバスに乗り換えるパークアンドライド方式に誘導する。

 夏場の週末や会期終盤などの繁忙期を中心に、大阪府民に時差通勤やテレワークなどを呼びかける。混雑予測に合わせ要請度合いを「強く呼びかける日」「呼びかける日」「特には呼びかけない日」の3段階に分けて設定する。会期前半は入場券を割り引きして来場を分散化させるなどの混雑緩和策も行う予定。

 協会では今後、半年に一度のペースで具体方針を改定し、次回は2023年春に第2弾を発表する予定。

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